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準備から約一ヶ月近く経っているのに、本番にならないとはどうしたことかとお叱りを受けそうですけど、ちょっと書くのが億劫だったというのが理由です。どんどん前へ進めるべきところ何やっているかと言うことですが、年末年始も絡んでアルコールが切れず怠惰な生活を送っていたからとしか言いようがありません。すみません。話を進めましょう。 1970年9月13日日曜日午前8時に主人公宅のロケセットに入り9時から朝のシーンを撮影。ついで墓場に移って、お盆の墓参りシーンの撮影。とにかく人が大勢必要なロングを中心に撮る。線香の煙と人の配置に苦労しました。子供が良く持つ盆提灯を何個か並べてさおで吊るしてお墓の前に飾るなど桜島特有の風習なのか、いろいろ準備があって大変でした。 エキストラの方々にはお盆だからなるべく浴衣を着て来てくださいとお願いしてありましたのでそこそこ浴衣の人が多めに画面に入ったので一安心です。 昼近くになり、盆踊りの出演者たちが続々と到着しました。合宿場へ案内し昼食をとっていただく。スタッフ16名に30人近いエキストラの人のお昼はどうしたのか、今もって不明です。まかないのNさんが近所の人に協力してもらい、大奮闘だったのではと思います。 当時の記録によると盆踊り出演者は1時30分から4時近くまでロケセット前の広場で盆踊りの練習を行っていたようです。我々撮影班は徒歩30分の溶岩原の現場(我々は河原と言っておりました)に先乗りし、ポジション等の確認と諸準備に費やしました。本番は夕方から夜にかけて行われるのですが、夜になると足場が分からなくなるので、懐中電灯を全部集めて使うことにしました。照明は夜の海シーンで大活躍だったバッテリーライトを総動員して使用し、かがり火の灯りも重要な照明源になります。4時半ごろ踊り組が到着しました。そして現場でのリハーサルが始まりました。現場に人が入って見ると、想定したカメラポジションも変更が出てきたりリハーサルを見ながら修正しました。録音部も音取りで大奮闘です。 最初のカットは大ロングです。完全に暗くなったら撮れないので薄暮のうちから廻し始めました。周辺は暗くかがり火の周りで踊っている豆粒様の村人たち。このカットがなかなか幻想的で良かったです。暗くなってかがり火が豪快に燃え上がり、その周りで踊る人々はかがり火の前では完全にシルエットになって、これ又幻想的でした。踊りに加わらない年寄り、子供たちは後方にござをひき、その上で見学しています。ござの上にはごちそうに焼酎などが並べられ、時々踊り手も戻ってきて焼酎をあおったりしている。主人公が焼酎の一升瓶をラッパのみするところがあって、水だけにしておくか考えましたが、本物もいれて水割り焼酎にしておきました。案の定盆踊りが佳境になってきたら、アルコールが入っているから、酔いも本物になってきて演技なんだか本当なのか分からなくなってきました。踊りはかなりハードですので、だんだんふらふらになり、こりゃいいぞといった感じでした。若い村人役に抜擢され出演できたスチール、運転手担当のTさんものってしまって、一升瓶ラッパのみで大暴れしています。そして、出たがり屋なのですぐカメラ前に入ってきます。「だめだめ、あっちへ行って」とカメラ横のスタッフが大声で叫んでいます。それが可笑しいと皆で腹を抱えて笑いました。 踊りのI さん一行はさすがにうまく、太鼓、三味線などこのシーンにどんぴしゃでした。本当に頭が下がりました。やがてタイムリミットの7時半になり、無事撮影は終了しました。短い時間の中でかなり効率的に撮影できたのではと思います。何時になくカット数は多かったです。 鹿児島から来た方々は別れを惜しみながら帰って行きました。、かがり火が消えるまで、あと片付けをして、合宿所にもどり夕食を食べたのは午後10時でした。この映画最大の大掛かりシーンを撮り終え感無量の夜でした。
by st410
| 2009-01-14 17:58
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